東京都知事選挙 の結果を受けて ～ 衆議院議員 まつばら仁 東京26区（目黒区・大田区）

東京都目黒区・大田区選出の衆議院議員まつばら仁です。今回の 東京都知事選挙 の結果を受けて率直な感想をお伝えします。

東京都知事選挙の結果を受けて

小池百合子知事が東京都知事に3回目の当選を果たされました。

7日が投票日の東京都知事選挙は、自民党、公明党、国民民主党都連、地域政党の都民ファーストの会が自主的に支援した現職の小池氏が、広島県安芸高田市の元市長石丸伸二氏、立憲民主党、共産党、社民党が支援した元参議院議員の蓮舫氏らを抑え、3回目の当選を果たしました。

NHK

東京都民は現状維持を望んだと言うことであります。昔から、庶民や大衆の怒りは政治を動かすと言われてきました。一方で、メディアによって方向付けられた庶民の怒りというものも存在しています。もちろん、メディアによって方向付けられた怒りが結果として、本当の庶民の怒りに展開することもあるでしょう。しかし、東京都政と国政とでは怒るべき対象が異なることを東京都民は冷静に認識していたと思います。

東京都民は、現状維持を望み、急激な東京都の変化を拒否したとも言えます。

世界では、AIの進展やゲノムの革命、さらには金融やロボティクスの大革命を進めています。
また、世界の大都市はかつてないほど熾烈な都市間競争に入っていると認識しています。
小池知事におかれましては、アジアにおける最大の都市、金融にしても、情報の集積にしても、影響力を持つ人材の集積にしても、東京が北京、上海、ソウル、デリー、シンガポールなどを抑え、アジア地域ナンバーワンの都市になるための具体的な戦略を明確に示してほしいと考えます。
人間の1日における活動時間が8時間と考えると、世界に3つのトップリーダー的な国際都市が必要なことは間違いありません。アジア間における最大でエネルギッシュでパワフルな都市に東京をするべく頑張ってほしいと考えます。

その上で、今回の選挙結果を分析すると様々なことが考えられます。

安野たかひろ候補は、AIエンジニアとして初めて立候補して15万票も獲得して5位の結果を残されました。都民の問題意識がこうしたところにも展開されていたことを示す貴重な事実と言えます。

主要4候補については、既にメディアが報道されている通りです。

次点に躍り出た石丸伸二候補は、新しいものに期待する都民の思いを結集することに成功しました。YouTubeやTwitterといったいまの選挙における新しい伝達手法を遺憾なく活用し、またマスコミの注目を浴びるところまで予想を上積みをしていました。戦略は高く評価できます。

蓮舫候補については、羽田新ルート見直しを打ち出した姿勢、今の政治や東京都の問題点を指摘した事は評価できます。

田母神候補は、日本の国家の防衛のために必要な対策を防災を中心に訴え、重要な指摘でした。

これで、長かった東京都知事選挙は終了しました。
すべての候補者および関係者の皆様にお疲れ様でしたと、ねぎらいの言葉をかけたいと思います。同時に、住民の移り変わりも激しく政治的関心も多様な東京に暮らす一都民の立場からすれば、4年に1回の選挙とは別に、庶民の立場に立って具体的な質問を設定した世論調査を年に一度位は行っても良いのかな、などと考えています。

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