民主　号外・１月号

「日本再生」へ向けて

　新世紀の幕開けとなった昨年は、都議選・参議院選をはじめ、皆様には多大なるご支援を賜り誠にありがとうございました。
　依然として続くそこの見えない不況の中、アメリカの同時多発テロ事件や狂牛病問題等、国内外を問わず国家の基本的な存立に関わる問題が次々と沸き上がってきています。
　激動する今日、こうした諸問題の解決に向けて全力を尽くし、日本再生のため皆さまとともに遭進してまいりたいと思います。

「失われた１０年」を取り戻す！
　第１５３回の臨時国会が閉会しました。今国会は当初の予定では経済・雇用問題が 最大のテーマであり、中小企業の活性化や失業対策等、早急に取り組むべき諸問題の解決とその実現へ向けて、都議会での経験を生かすべく経済産業委員会に所属しました。

　しかし、あの悪夢のような同時多発テロ事件が発生し、国会の前半はその対応と国内でのテロ対策などに論議が集中し、「失われた１０年」を取り戻すための建設的な論議の始まりが大幅に遅れました。失業率、倒産件数は過去最悪を更新し続け、金融システムは根底から危機に瀕しているという、まさに日本の衰亡の危機に立った状況です。経済の諸問題の解決は国内での最大の懸念事項であり、迅速に対応すべき緊急の課題であると言わざるを得ません。
　１月末から予定される通常国会は、「経済大国」といわれた日本を再生するための徹底的な論戦をすべき正念場になります。納税者に負担を突きつけ、誰も責任を取らないという「失われた１０年」の失敗を二度とくり返さぬよう、全力で活動してまいります。
　 今後とも益々のご指導とご鞭撻を心からお願い申し上げます。

第１５３回臨時国会（2001年９月２７日〜１２月７日）
経済産業委員会にて
　経済産業委員会では臨時国会中、長引く不況の影響が極めて深刻な中小企業の支援として、「中小企業信用保険法」の一部を改正する法案が全会一致で通過しました。 　この法案は、不良債権処理などの構造改革を推進する過程で、やる気と能力のある中小企業までが破綻に追い込まれれるような事態を回避するために、不動産等の物的担保に依存せずに金融機関から円滑に資金が供給されるよう改正されたものです。この改正により売掛金債権担保保険が創設されるなど、中小企業の信用保険制度が拡充されました。
　また１２月１３日に委員会が行った「燃料電池自動車試乗会」にて、次世代自動車の本命と言われる、水素と酸素の化学反応をエネルギーとする燃料自動車に試乗しました。
　この車は、地球温暖化（CO2）や大気汚染（NOx・PM）の低減等を目的としてその実用化が図られており、高効率の発電や優れた環境特性（H2O＝水を排出する）は、まさに２１世紀に相応しい自動車であるといえるでしょう。経済産業省では２０２０年までに５００万台の普及を目指しております。

「一票の格差」是正の一歩前進
　　松原仁が事務局長を勤める、各党派をこえ結成した『「一票の格差」の是正を目指す議員連盟』では、小泉首相に対し、格差の早期是正を求める要望書を提出するなど、積極的な活動を続けてまいりました。
　こうした超党派議連の要望や世論の盛り上がりを受け、12月19日に衆院選挙区画定審議会は１０道県での「５増5減」を中心した改正案を勧告しました。今回の改正案では95にのぼった格差2倍以上の選挙区が大幅に削減され、評価すべき内容のものでしたが、すでに与党3党は、韓国を無視して1年間区割りに触れないことを合意しており、今後は改正案の早期法案化、成立を求めるとともに、将来的には格差を限りなく1対1とすべく活動してまいります。

三宅島を視察、災害対策特別委員会にて2度質問
　三宅島では一昨年6月に発生した噴火以降、1年半が経過した現在でも以前として火山活動が続き、それに伴い避難生活を送る三宅島住民の方々は、本格的な帰島のメドも立たず、不安な毎日を過ごしています。
　昨年10月30日、災害特別委員会では現地視察を行いました。雄山からは噴煙がのぼり、山腹の草木は立ち枯れをおこすなど災害の凄まじさと今後の復興の難し
さを改めて痛感しました。その視察後、11月8日・21日の委員会では祈祷の見通しや非難住民への支援策について質問を行い、国の姿勢を問いただしました。
　今後も島民の方々の声を反映させ、一日でも早く復興がなされるよう全力で取り組んでまいります。