早稲田大学 大隈大講堂にてパネルディスカッションを行いました。
コーディネーター 株式会社 ジン・ネット代表 高世 仁氏 パネリスト 民主党衆議院議員 松原 仁氏 早稲田大学国際教養学部教授 重村 智計氏
(1)拉致問題は日本人に何をつきつけたのか?
拉致問題は日本の世論を変えた。98%が北朝鮮を信頼できないとし、経済制裁を求める人は過半数を超える。
一方、拉致問題で日本は北朝鮮バッシングのヒステリー症状になったと評する人々がいる。 外務省審議官の田中均も「不健全なナショナリズム」があるという。
拉致問題は日本と日本人に何を突きつけたのだろうか。
(2)「日朝正常化」と拉致をどう考えるのか?
日本が国交を持っていない国連加盟国は唯一北朝鮮のみ。その歴史的な背景。そして小泉首相が正常化に意欲を燃やすのはなぜか。
「10人程度のことで日朝正常化を滞らせていいのか」と叫んだ外務官僚がいたように、外務省の主流も「正常化ありき」論。
日朝正常化を進めながら拉致問題の話し合うという路線をそうみるか。
(3)実際に制裁をするとして、その効果はどれほどあるのか?
日本一国では制裁をしても効果がない。もっとたくさんの国が参加しなくては、という声がある。日本は北朝鮮にとってどんな意味を持つのか。
同時に、北朝鮮の核開発をからませるべきだとの議論も出ている。単独制裁、国連を通じての制裁、拉致と「核」の関係をどう理解すればいいのか。
(4)最終的に制裁は何を目指すべきか?
制裁の目的についても、北朝鮮を拉致問題の交流に引きずり出すためというものから、金正日体制を崩壊させるためとの主張までいろんな立場がある。
拉致問題の「完全解決」とは何か、また北朝鮮の将来像をどう描くべきなのか。
日本ははたして国家戦略があるのか。