昨日、第166回通常国会が召集され、今日は安倍総理の所信表明が為された。今国会において、国として解決すべき懸案は多々あるのだが、その中のどこに最も優先順位があるかという認識の相違が、実は政党のもつ特質と言えよう。 極端な言い方をすれば、Aという事柄について自民党も民主党も同じ見解である。またBという事柄についても同様である。しかし自民党はAについて国会で優先して議論するべきと考え、民主党はBについてAより先んじて議論をするべきと考える。 そのとき、国民また有権者の皆様がAとBとのどちらを優先して議論するべきかという観点から、政党を選択する指針となることになる。 今国会では、自民党は教育と憲法改正を第一課題として考え、民主党は経済格差、教育格差、地域格差、年齢雇用格差をメインのテーマとして、この国会において闘う姿勢を示している。 どちらが国民の共感を得られるかということが参議院選における国民の支持と直結することとなろう。 もちろん私は、憲法改正の為の手続法を定めるとか、また教育のあり方を議論するとかは極めて重要であり、先延ばししてはいけないと考えているが、同時にこの種々格差については今のうちに手を打たないと取り返しがつかぬことになりかねない。 どちらにしても、有意義な論戦をし、そして真に活力の満ちた、誇りある日本の礎をつくる国会となるよう努力していきたい。