本日、皇室には41年ぶりに男子がご出生あそばされた。日本国民のひとりとして心よりお喜びを申し上げたい。 さて、この皇位の安定的継承という観点から、昨年来、女帝論、女系論がずいぶんと論議されたことは記憶に生々しい。その際、男系の女性天皇と女系の女性天皇の区別を含め、かなり多くの国民に皇室の伝統とあり方が知られるようになったものの、十分にその議論を深めるまでにはいたっていない。 その一方、今日の皇室のあり方では、早晩、男系の維持が危機に直面する可能性はある。 今日、男子ご出生によって、皇室典範見直しの議論は沈静化していくようだが、むしろ、こうしたときにこそ、拙速ではなく、時間をかけて皇室の意義とあり方を国民全員で論議するべきと考える。